京都市内はファミリーが住みにくい？市内で子持ちが住みやすい地域５選

いつもライフスタジオ京都桂店のコラムをご覧いただきありがとうございます。今回は「京都市ってファミリーが住みにくい？」という話題を取り上げます。実際に住んでいる方、これから子育てを始める方に向けて、リアルな現状と住みやすい地域をまとめました。

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京都市が“子育てしにくい”といわれる理由

京都市は美しい歴史的環境と豊かな文化を持つ都市ですが、ファミリー層にとっては住みにくい側面もいくつか存在します。以下の点が、京都でのファミリー層の生活に影響を与えるとされています。

① 住宅価格が高い

京都市内、特に中心部では住宅価格が非常に高く、10年前比では13.6%上昇です。子育て世代が手頃な価格で広い住居を確保することが難しいという声があります。観光地としての魅力も高いため、地価が上昇しているエリアも多く、ファミリー層にとって住居探しが大きな課題となります。

② 保育施設の不足

近年では解決方向にありますが、京都市では保育施設の供給が需要に追いつかない状況が続いていました。待機児童問題が指摘されており、特に中心部では保育園の空きが少なく、入園が難しいことがあります。このため、共働き家庭にとって保育環境の確保が困難で、負担が大きいと感じることがあります (東洋経済オンライン)。

③ 観光シーズンの交通混雑

京都市内では公共交通機関が発達していますが、観光客が多く利用するため、特に東山区など観光シーズンには混雑が激しくなります。子連れでの移動がしにくい状況もあり、日常の生活においてストレスを感じることがあるかもしれません。京都は交通網が発達していますが、観光客が多く、通勤時間や休日の移動でストレスを感じることも。

④ 子育て支援の充実度

京都市は子育て支援策を講じていますが、ファミリー層にとっては十分ではないという意見もあります。他の大都市と比較して、ファミリー向けの施設やサービスがまだ不足していると感じる人もいます。育児と仕事を両立するためのサポート体制が強化されることが求められています。市の取り組みは進んでいますが、他都市と比べて「もっと支援を増やしてほしい」という声も。保育・教育・仕事の両立支援が課題です。

⑤ 高齢化の進行

京都市では高齢化が進んでおり、高齢化率が約28.4%（2021年時点）に達し、約3.5人に1人が65歳以上となっています。地域社会の中でのサポート体制や福祉サービスの重点が高齢者向けにシフトしている場合があります。このため、若い世代や子育て世代にとって、住みやすさを感じにくい部分があるかもしれません。

とはいえ、京都市は文化や教育環境に恵まれており、住みやすい面も多いです。京都は自然が豊かな一方、中心地では緑地や公園が限られているエリアも。自然に触れる生活を求めて郊外へ引っ越すファミリーも増えています。一方で、教育・文化面の充実や落ち着いた雰囲気など、京都ならではの魅力もたくさん。住む場所次第で、子育てにぴったりな環境が見つかります。

京都市内でファミリーに人気のエリア５選

京都市内でファミリーが住みやすいとされるエリアはいくつかあり、アクセスの利便性、住環境、教育機関の充実度などが判断基準となります。以下は、ファミリー層に人気のある地域です。

1. 左京区

左京区は自然豊かで、京都市内でも閑静な住宅街が広がっています。特に、北山エリアや一乗寺エリアは、静かな環境で、子育て世代にも人気です。また、京都大学や他の教育機関も多く、教育環境が整っている点も魅力です。左京区には緑豊かな公園や子供向けの施設も多く、ファミリー向けのイベントも多彩です。北山や一乗寺など、自然と文化が共存するエリア。

2. 西京区

西京区は、京都市の中心部から少し離れているため、広い住宅が手に入りやすく、自然が多い環境が魅力です。桂坂エリアや洛西ニュータウンなどの住宅街は近年、多くのファミリー向けマンションが建っておりファミリー層に特に人気があります。特に駅直結のイオンモールは利便性抜群です。学校や保育施設が充実しており、落ち着いた地域で子育てをするのに適しています。また、阪急電車などの交通アクセスが便利で、大阪方面への通勤もしやすいです。自然が多く、広い住宅を確保しやすい人気のエリア。桂坂や洛西ニュータウンはファミリー層の定番。保育園や学校も整っており、暮らしやすさ抜群です。

3. 伏見区

伏見区は、京都市の南部に位置し、歴史的な街並みと新しい住宅街が共存しています。特に、醍醐エリアや桃山エリアは、子育て世代に人気のある場所です。公園やショッピングセンターが充実していることに加え、交通の便が良く、京都市内や大阪方面へのアクセスが容易です。伏見区は保育施設や学校も多く、子育て支援も充実しています。

4. 山科区

山科区は、京都市の東に位置しており、静かで落ち着いた住宅地が広がっています。御陵エリアや椥辻エリアなどはファミリー層に人気で、広い住宅が手に入りやすい点が魅力です。また、山科区はJRや地下鉄の路線が通っており、京都市中心部や大阪市へのアクセスも良好です。子育て支援が充実しており、公園や自然も豊富です。JRや地下鉄が使える交通利便エリア。中心地から程よく離れ、静かで落ち着いた雰囲気がファミリーに人気です。

5. 右京区

右京区は、嵯峨野や太秦、桂川沿いのエリアがあり、自然環境が豊かで広い住宅が多いのが特徴です。嵯峨エリアや常盤エリアは、ファミリーにとって住みやすい地域です。特に、映画村や自然公園があり、家族での休日の過ごし方にも困りません。阪急や京福電鉄などの交通機関が整っており、市内中心部へのアクセスも良好です。嵯峨・太秦・桂川沿いなど自然が豊か。休日には嵐山方面へのお出かけも楽しめます。

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京都市近郊で住みやすい人気の街

宇治市・長岡京市・亀岡市・京田辺市・向日市・大津市など、京都市に隣接するエリアも注目。住宅価格が比較的手ごろで、自然と利便性のバランスがとれています。

1. 宇治市

京都市の南に位置する宇治市は、ファミリー層に人気のエリアです。宇治は自然豊かな環境と、歴史的な文化財が多い場所でありながら、京都市中心部へもアクセスしやすいという利点があります。住宅価格も京都市内に比べて手頃で、子育て世代が暮らしやすい環境が整っています。保育園や学校も充実しており、静かな環境を求める家族に適した場所です。